ハルノブムラタ 2026-27年秋冬コレクション - 装飾を削ぎ落とした先にある、新たなエレガンス
ハルノブムラタ(HARUNOBUMURATA)の2026-27年秋冬コレクションが発表された。
装飾を削ぎ落した、日常に溶け込むリアルクローズ
ハルノブムラタの2026-27年秋冬コレクションは、オーストリアの建築家アドルフ・ルースによる思想「装飾と犯罪(Ornament and Crime)」を出発点に構想された。装飾を否定するのではなく、過剰な意匠を削ぎ落とすことで衣服の本質へと迫り、あくまでも日常の中に溶け込むエレガントなリアルクローズを提案している。
柱のように伸びる建築的シルエット
今季のシルエットは、柱を思わせる縦長のフォルムが印象的だ。直線的なラインで仕立てたコートやセットアップは、身体のラインを美しく見せながらも窮屈さを感じさせず、ほどよい余白を残している。肩や身頃には適度なボリュームを持たせつつ、無駄を削ぎ落としたシルエットによって、静かで力強い存在感を演出した。
異素材のコントラストが生む奥行き
コレクションの核となるのは、ブランドを象徴する高密度ウールギャバジン。特殊加工によって紙のようなハリを持たせた素材は、美しい立体感とシャープなフォルムを生み出している。
一方で、ペルー産原料を用いたスーリーアルパカ混シャギーや、軽やかなウールダブルフェイス素材も採用。硬さと柔らかさ、軽さと温もりといった相反する要素を組み合わせることで、ミニマルな装いに豊かな表情を与えた。
光と影をまとうカラーパレット
カラーパレットは、黒やチャコールグレー、深みのあるブラウンを中心とした落ち着いた構成。そこへ手染めによるブルーやグリーンのグラデーションをさりげなく差し込み、静かな変化を添えた。時間の経過とともに表情を変える建築物の壁面のように、光と影が生み出す繊細な色彩が印象を残した。
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