08サーカス 2026-27年秋冬コレクション - 重心を落とした、静かな強さ
08サーカス(08sircus)は、2026-27年秋冬コレクションを発表した。
オーセンティックな要素を”今”の空気へ
08サーカスの2026-27年秋冬コレクションは、クラシック、ワーク、ミリタリーといった普遍的な要素を、現代の日常に引き寄せることから始まった。昔からある素材やディテールを取り入れながらも、素材の選択やシルエットのバランスを整えることで、現代的な佇まいへと落とし込んでいる。性別の境界を曖昧にするニュートラルなムードはそのままに、今季はより落ち着いた重さを帯び、静かな強さを感じさせるコレクションとなった。
足元に重心を置いたシルエット
象徴的なのは、縦のラインを強調しながら、足元にかけて量感を持たせたシルエットだ。たとえば、ゆとりのあるジャケットにワイドパンツを合わせたルックでは、すとんと落ちる上半身のフォルムに対し、パンツの布が足元に溜まり、重心を低く見せている。身体のラインを強く拾わず、全体をゆるやかに包み込むバランスは、性別の境界を覆いながら、個の存在感を際立たせる。
加工や仕立てで変える既存のかたち
クラシックな素材を、加工や仕立てによって”今”の空気感へ近づけているのも今季の特徴のひとつだ。カーキのベルベット素材を使用したセットアップでは、色を抜く加工によって、光を受けるたびに濃淡が揺らぐ表情に。深みのあるトーンを残すことで、落ち着いた雰囲気を保っている。
ハラコを思わせるチェック地は、柄そのものよりも、生地の質感がポイント。ウールとコットンをニードルパンチで一体化させ、表面にレーヨンを重ねることで、起毛感の中にほのかな光沢を与えた。馴染みのあるチェック柄でありながら、素材の表情によって、落ち着いた奥行きを感じさせる。
見慣れたトレンチを異なるバランスへ
太畝のコーデュロイを用いたトレンチコートは、見慣れたコートの形を別のバランスへと引き寄せている。腰位置で断ち切るように仕立てられた上着と、裾に向かって広がるスカートを組み合わせることで、トレンチコートの面影を残しつつ、異なるプロポーションをつくり出した。
個性があらわれる小物使い
スタイリングの印象を変える、さりげない小物使いも目に留まった。ベージュトーンでまとめたシンプルな装いも、足元にファーサンダルを合わせるだけで、個性のある顔つきに。
チョーカーを取り入れたルックも登場。白シャツとダークトーンのワイドパンツを合わせたシンプルなルック、首元の細いラインが静かなアクセントを添えている。
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