シャネル 2026年メティエダールコレクション - ニューヨークの街をいく“物語の主人公”
シャネル(CHANEL)の2026年 メティエダール コレクションは、ニューヨークの地下鉄で発表された。学生やティーンエイジャーから政治家まで、あらゆる人々が利用するこの地下鉄という場所では、様々なカルチャーがぶつかり合いながら常にドラマが生まれ続け、だれもが“自分の物語の主人公”なのだと、アーティスティック ディレクターのマチュー ブレイジーはいう。
ニューヨークの街で“自分の物語”をシャネルが紡ぐ
さて、今回のコレクションはそんなニューヨークの地下鉄を丸ごと感じさせるシーズンだ。映画のようなスケール感の中で、様々な人々が行きかう。キャラクターだけでなく、時には時代さえ超越する表現は、自由を愛するシャネルの真髄に根付いている。そしてこれらは、シャネルのクリエイションを支える複合文化施設「le19M」によるサヴォアフェールによって紡がれている。
日常を切り取るデニムのスタイル
最初に言及すべきはデニムのスタイル。それを、オープニングを飾ったインド出身のモデル、バヴィータ・マンダヴァが印象付けた。彼女はニューヨークの地下鉄でスカウトされた経歴をもち、シーズンのビジョンに共鳴する人物だった。メンズライクなクオータージップのトップスにストレートジーンズの飾らないスタイリング。足元にエレガントなバイカラーのパンプスをはき、ジャケットがかけたアイコニックなチェーンバッグを持って闊歩する姿は、“ニューヨークの日常のワンシーン”そのものだ。
こうしたデニムなどの日常的なアイテムを、職人の手仕事によって非日常へと昇華させているのも今季らしさ。ブリーチデニムにも見紛う淡いブルーのシルクシャツとパンツのセットアップには、精緻なビーズ刺繍が煌めく。白いカットソーとデニムというシンプルなスタイルには、フラワーモチーフのビジューを施したワンピースをレイヤードすることで、レディライクな印象へと変貌させた。
ウィットに富んだツイードの表現
洗練された職人技は、自由な発想と馴染みあるカルチャーの融合によって、ウィットに富んだエレガントなスタイルとして提案。ツイードは、いつにも増して多様性に富んでおり、メンズライクなフランネルシャツまでもが贅沢なブークレツイードによって表現されている。極めてエレガントなシャネルスーツには、精緻な刺繍やフェザーのディテールがある一方で、サイケデリックな色彩も加えられた。
コーヒーカップやピーナッツのアクセサリー
ディテールに目を向けてみると、こうした職人技をベースに、遊び心あるデザインが散りばめられている。コーヒーカップやピーナッツの形をしたバッグ、てんとう虫がとまるシャネルスーツ。様々なシルクのライニングにはニューヨークを象徴するモチーフが手描きであしらわれ、ニューヨークのスカイラインを背景に犬の散歩をするココ シャネルも登場している。
“都会のジャングル”に暮らす寓話的な動物たち
個性溢れる人々が暮らしている街は“都会のジャングル”というアイデアから、寓話的な動物たちも今季の大切な要素となった。リッチなレザーやクロコダイル、ゼブラ柄、そしてとりわけ目を引くレオパード柄。チューリップを彷彿とさせるスカートは、レオパードが幻想的なグラデーションで施され、1枚1枚に繊細なフリンジがあしらわれている。
また、上質なスラブ織りのレオパード ツイードを用いたワンピースのルックは、猫耳がついたハットをかぶったエレガントな“キャットレディ”を表現しているかのようだ。
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