はい、泳げません
2022年
監督・脚本:渡辺謙作
雄太が九州の田舎町へとやって来たのは、足を骨折した義父が回復するまで身の回りの世話をするためだった。義父が営む昔ながらの写真館の仕事を手伝いながら、東京にいる妻と娘との間で、スマホで撮った映像を交わす。大きな事件は何も起こらないが、日々の些細な出来事と、その記録と記憶の連なりに、家族の人生という長い時間の存在が、静かに、鮮やかに浮かび上がってくる——。
映画『メモリィズ』は、“どうかこの瞬間を忘れませんように”、という願いを込めた作品。人はなぜ写真や映像を撮ろうとするのか、人はなぜ映画を観るのか、という問いをたて、小さくて大きな「記憶」に胸が震える映画の力を、力強く描き出している。