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ゴードン・リチャードソン (Gordon Richardson)は、トップショップのメンズラインである「トップマン」のデザインディレクター。自身のメンズウェアレーベルの立ち上げや、数々のブランドでの重要なポジションを経験し、キングストン大学に講師として11年間教壇に立った経歴も持つ彼が、トップマンの持つ魅力やデザインのインスピレーション源などについて語ってくれた。

【インタビュー】急成長したトップショップ/トップマンのデザイン&ビジネスの秘密 | 写真

トップマンのデザインディレクターになったきっかけを教えて下さい。

私は、トップマンに関わってもう12年になります。その前は、アルカディア・グループ(トップショップやバートンなどを傘下に持つ、イギリス最大級のアパレルグループ)のブランドのメンズウェアのデザインディレクターをしていました。世界で1番のヤング・メンズブランドになれるという可能性と、私が中枢となってそれを実現出来るという点に惹かれてディレクターになりました。

12年前と比べると成長を感じますか?

トップマンは、私が関わり始めた頃、12年ほど前ですが、その時はたった4人しかデザイナーがいない、とても小さなデザインチームでした。始めは、普通のハイストリートファッションの小売り店で、強いアイデンティティを持っていませんでした。でも今はデザイナーのほか、パタンナー、グラフィックデザイナー、デザイナーアシスタントなど総勢25名が在籍しています。

アイテムのカテゴリーごとにデザイナーがいて、このチームで全てのアイテムがデザインされています。これは大きなブランドでは珍しいことなんですよ。各ショップで展開されている商品の移り変わりはハイペースで、現在100種類もの新商品が毎週ショップに届けられています。

どのようなインスピレーションがトップマンへと活かされていますか?

大学で学んだデザイン知識ですね。いつもコレクションの参考になります。

そして、もう一つは音楽。実は若い頃にミュージシャン、ギタリストを目指していたのですが、上手くいきませんでした。その悔しさを胸に、デザインやスタイリングにも音楽の要素を取り入れています。ショーでは、音楽が好評で、そのお陰でいつも大成功を収めています!

トップマンはどのようにファッショントレンドをとらえ、テーマを設定しますか?

私たちはいつもチームでいろいろなところを旅して、世界中の文化を吸収しています。それぞれの土地でヴィンテージマーケットを訪れたり、街の景色を写真に残すなどして、その場所の全てをリサーチします。

毎月、旅から得たデザインチームの個々のメンバーのフィーリングやムードをボードにまとめ、それを元にテーマを定めてからどのような洋服を作っていくか計画します。家を建てるような感じですね。まず、テーマとなるトレンドが基礎として、それから素材や色を決めていき、最終的にコレクションとなります。

トップマン2012秋冬 トップマン2013春夏
トップマン 2012-13年秋冬コレクション(左)と2013年春夏コレクション(右)より

今の仕事で、やりがいはどんなところにあるのでしょうか?

それは、トップマンのコレクションを制作して、それを世界へと発信することです。初めてのコレクションでも、何回目かのコレクションでも、同じくらいのエネルギーとともに恐怖も感じます。ライバルである同業者や仲間に評価されるのは、常にプレッシャーを感じることでもありますが、それがあるからこそ、トップマンがファッションの最先端にいられるのだと思います。

トップマンのデザインディレクターとして、ブランドのヴィジョンを教えて下さい。

新しい洋服やファッションアイテムを購入する人たちが、1番初めに思い浮かべてもらえるブランドにすることが目標です。そのために必要なのは、デザイナーコラボレーションや新しいストアコンセプトなど、常にトップマンの限界を探求しながら、次なる挑戦に向かい続ける姿勢だと思っています。

そして、次の3つのポイントをブランド哲学として今後も持ち続けていきたいですね。 
「ファッションコンシャスな男性たちをリードするブランドであること」
「オリジナリティ、自信を持ち、革新的であること」
「信頼されるファッションブランドであること」

トップショップ/トップマンは世界を視野に入れ、時代の先端を行くための挑戦を果敢に続けている。しかしその一方で徹底したトレンド分析と、消費者の声に耳を傾ける姿勢は崩していない。斬新だけど堅実。この絶妙なバランス感覚で、私たちがまさに今買いたいと思えるようなヒット商品を生み出し続けているのだろう。

www.topshop.com/japan
www.topman.com/japan

Interview by Mikio Ikeda
Text by Reiko Aoyama

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