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トーマス ワイルド10シーズン記念写真集お披露目パーティー&デザイナーインタビュー

セクシーで力強いスタイルが世界中で支持され、アンジェリーナ・ジョリー、マドンナ、ジェニファーロペスやリアーナ等セレブ達からも愛されてきたブランド、THOMAS WYLDE(トーマス ワイルド)。そのブランド設立10シーズンを記念して、ロンドンファッションウィーク中に出版されたファッション写真集「TEN TIMES ROSIE」のお披露目パーティーが、2011年11月22日(火)に日本でも開催された。

写真集のモデルにはロージー・ハンティントン=ホワイトリー(Rosie Huntington-Whiteley)を起用し、イギリスの著名フォトグラファー ランキン(Rankin)が撮影を、そしてファッションエディター兼コンサルタントのマリャム・マラカポアー(Maryam Malakpour)がスタイリングを手掛けたことでも大きな話題となっている。

 

トーマス ワイルドの創始者でありメインデザイナーであるポーラ・トーマス(Paula Thomas)もこの日に合わせて来日。パーティーのスピーチでは、ブランドをスタートしてからの5年間の思い出や写真集出版の喜びについて語り、ジェーン・パーク副社長をはじめ一緒に働いてきたチームや友人達への感謝の気持ちを述べた。写真集が展示された会場ではメーキングムービーも上映され、雄大な砂漠やスタジオ等様々なセットをバックに、モデルのロージーが次々と表情を変えながらトーマス ワイルドの世界観を創り上げていく撮影の様子が紹介された。また、話題の若手ピアニスト中野公輝とチェリスト、ロビン・デュプイのパフォーマンスがシックでゴージャスな空間を盛り上げ、大勢の招待客がスペシャルな夜を楽しんでいた。

10シーズンを迎えたトーマス ワイルドへの想い

デザイナーとしての初来日だそうですね。

トーマス ワイルドのデザイナーとしては初来日ということになります。今、こうしてここにいられてとても光栄です。というのは、実は私は1985年からしばらく東京の原宿に住んでいたことがあるんですよ。その頃に比べると東京には沢山のビルが建って、表参道も大きく変わりましたね。とてもエキサイティングな街になったわ。私は日本の文化が大好きだし、日本人の信念やおもてなしの心が大好きです。とても残念なことに、日本では災害が起きてしまったけれど、日本人はそれを乗り越えて強くなった。そんな日本人に私はとても敬意を払っています。

トーマス ワイルドのブランド設立10シーズンを迎えての感想を聞かせてください。

この5年間はとても素晴らしかったけど、苦労もたくさんありました。だからこそ、困難を乗り越えて5年間ブランドが続いたということを誇りに思います。今まで少人数の仲間で働いてきましたが、ほとんどのスタッフがブランドをスタートした時から今でも私の元にいてくれるんです。信じられないくらい良いスタッフに恵まれた私は本当にラッキー。隣にいる、ジェーン・パーク副社長もその一人で、彼女がずっと私のことを見守っていてくれています。私に締め切り守らせるのも彼女なの(笑)。

5年間もブランドを続けて来られたのは大変なことだと思いますが、何がモチベーションになったのでしょう?

「fear(恐れ)」よ。そして、安心しすぎないこと。とても競争が激しいファッション業界で、 私はいつももっと美しい服、もっと興味深い服を、と追求して来ました。イギリスに古くから伝わる言い回しで「You shouln’t never rest back on your laurels(今の栄光に満足するな)」というのがあるんですが、その言葉の通り、がんばればがんばるほど、いいものができると信じて、より美しいもののためにいつも戦っています。

あなたはとても強くてポジティブなんですね。

ええ、そうよ。でも、私だって人生疑問に思う事もあるし、弱気になることだってある。そんな時は、自分のチームや周りの人達が守ってくれて、勇気づけてくれるの。そうやって皆でお互いサポートし合ってきたから、ここまで来れたんです。

この5年間でブランドが大きく成長しましたね。

ええ。でもトーマス ワイルドというブランドを知っている人の多くが、実は私自身のことは知らないんです。皆、まずブランドを好きになってくれる。そのことが何よりも嬉しいわ。なぜかというと、私はブランドや商品自体は、私自身の存在からは独り立ちして好かれるべきだと思っているから。

では、トーマス ワイルドが世界中で愛される理由は何だと思いますか?

他とは違うユニークでスペシャルな服作りを追求して、より素晴らしいものを作ろうとしてきたことかしら。さらに、今、経済状況は良くないですし、人々の買い物の仕方も、選び方も変わってきているので、マーケティングについてもよく考えています。ディストリビューターについても、選び抜いた信頼できるお店だけに置いてもらって、どこでも買えるようなブランドにはしていません。コレクションをショーで発表したり、過大な広告もしない。前もって情報が入らないことで、スペシャル感が出るでしょう。

写真集「TEN TIMES ROSIE」について

今回10シーズンの記念として写真集を出版した理由を教えて下さい。

特別なもの、人々がずっと覚えていてくれるものを作りたかったからです。写真集にすることで、5年間の集大成を永遠に保管して、いつでも振り返ることができるしね。そして、手にとった人々がいつでも美しいと思って感動してもらえるように、タイムレスなものを作りたかったんです。

今回は今までの5年間の集大成だけど、次は10年目にVol.2、その後もVol.3、Vol..4と、同じコンセプトで、でも毎回違うモデルとフォトグラファーを使って写真集を作りたいと思っています。そしていつか、トーマス ワイルドの歴史をボックスセットにできるといいな。それまでずっと生きていられますように!。Vol.2だと50歳、Vol.3だと私55歳ね、Vol4で60歳、そしてリタイアかな、もし彼女(パーク副社長)が許してくれるならね(笑)。

出来上がった写真集を最初に手に取ったとき、どんな想いでしたか?

その前にディレクターとして私の頭の中にはすべてのイメージが完璧に出来上がっていたのだけど、実際に本を手に取ることができて、ページをめくることができた瞬間はとても感動しました。頭の中にあったものがそのまま実現していたんです。本当に素晴らしい経験だったわ。

モデルのロージーとフォトグラファーのRankinと一緒に組んでの仕事はいかがでしたか?

皆チームとして良く働いてくれて、とても感動しました。たった9日間ですべての撮影を終わらせるのは大変な作業で、私も撮影前にストリーボードやモデルのキャラクター設定まですべて完成させました。 ロージーはとても才能溢れるモデルです。1日に2つのセットを組んだときにも、キャラクターを完璧に演じ分けてくれた。それに、毎日、初日と同じ高いテンションでスタジオにやってきて、朝早くから夜遅くまでがんばってくれたんです。彼女のやる気と情熱には本当に驚きました。

Rankinも熱心にこのプロジェクトに力を注いでくれました。単なるファッション写真ではではなく、タイムレスでクラシックなイメージの、10年、20年後も新鮮なものが出来あがって満足しています。とてもいいチームで仕事ができて幸せでした。

写真集はまず初めに、あなたの故郷であるロンドンで発表されたんですよね。

ええ、Rankinのギャラリーでね。写真集は世界中でもう完売してるのよ。ロンドンでは、メーキングDVDと私のサイン、シリアルナンバー入りの400冊限定バージョンも発表して、それも即完売でした。

トーマス ワイルドの次の5年間は?

最後に、次の5年間はどんな風にしたいですか?

とても忙しくなると思います。東京に初のフラッグシップショップをオープンしたいとも思っていますから!そのショップは、アートギャラリーとかムービーシアターなんかもあって、インテリアもプロデュースして、ブランドの世界観をたっぷり楽しめる空間にしたいと思っています。そして、もっとブランドのことを多くの人に知ってもらいたいし、セカンドラインにも挑戦したいです。

初のショップの場所はどうして東京なんでしょう?

昔住んでいたから愛着がある街ですし、日本人は私のブランドをとても好きでいてくれて、サポートしてくれている。それに、日本人は私のデザインのアイディアだけでなく、その根底にあるコンセプトまで理解してくれるのがすごく嬉しい。トーマス ワイルドの洋服は、単なる洋服ではなく、ストーリーも重要なんです。そして何よりも、日本人はファッションを愛しているから!

元モデルだけあってスタイル抜群のトーマスは、トーマス ワイルドのレザージャケットとモノトーンのエレガントなドレスをクールに着こなしながら、始終笑顔でその想いを語ってくれた。その言葉のひとつひとつから、パワフルで芯の強い女性であることが伝わってくるが、「(この答えで)大丈夫?」と日本語で気遣いながら話してくれる優しい一面がとても印象的だった。彼女の夢である、東京での旗艦店オープンがとても待ち遠しい。

日本でも発売中のこの写真集についてはこちらの記事もチェック:
「トーマス ワイルド、10シーズン記念写真集にロージー・ハンティントン=ホワイトリー起用」

Interview and text by Hamae Yamamoto

Photos(21枚)

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