シチズン(CITIZEN)から、アナログ式光発電時計発売40周年を記念した、世界最薄の光発電エコ・ドライブウオッチ「エコ・ドライブ ワン(Eco-Drive One)」が誕生。薄さを極限まで追求し、ケース厚はわずか‟2.98mm”。レザーバンドの世界限定モデルが2016年10月下旬に発売され、2016年11月下旬よりステンレスバンドのレギュラーモデル3型が発売される。

■時計の心臓は薄さ“1,00mm”

薄さの要は‟1,00mm”のムーブメントにある。時計の針を規則正しく動かす駆動装置であるこのパーツは、モーター・歯車など様々な部位をサンドイッチのように重ねていくため、通常どうしても高さが出てしまう。

そこでシチズンは、85にも及ぶ部品を新規開発。限られたスペースに必要な部品を納めるため、構造から加工そのものに至るまで根本から見直しを図った。

結果生まれたのは、髪の毛1本とほぼ同じ厚さ100ミクロンの歯車。そして、光発電の元となるソーラーセルは、ドーナツ形に成形。ドーナツの‟穴”部分に多くの部品を納めることで、不可能といえる‟1,00mm”の薄さを可能にした。

■薄さへのこだわりがもたらす、美の極

  
左) クリストン ソーラー セル＜1976年＞
右) エコ・ドライブ ワン＜2016年＞

彼らの薄さへの挑戦は1950年代から始まった。70年代には、当時最も薄い時計「エクシード」、そして1976年、初の光発電時計「クリストロン ソーラーセル」も開発。2002年には極薄型の「ステレット」が生まれ、ケース厚4.4mm・ムーブメント厚1.91mmというわずかなスペースでエコ・ドライブ(光発電)を実現した。そして2016年、シチズンはケースのみならずムーブメントも世界最薄を可能に。

この挑戦を支えるのは「研ぎ澄まされた美しさへの追求」にある。無駄を削ぎ落としたミニマルな姿にこそ宿る美。その究極のエレガンスをシチズンは、追い求めている。

■耐久性問題をクリアにした新素材

   
新素材サーメットが内側のパーツを守る

外装部分まで薄く・軽くしてしまうと、繊細な内側のパーツを守ることができず、耐久性問題が発生する。

それを救ったのが、新素材のサーメット。耐熱性と耐摩擦性のあるセラミックと靭性のある金属を融合させたこのマテリアルが強度を向上。さらに限定モデルには、硬さ、耐食性、耐酸化性を有するバインダレス超硬合金を採用し、さらに優れた硬度をもたらした。

■肌に寄り添う、しなやかなバンド

  
左から) エコ・ドライブ ワン ブラック チャコールグレー 各300,000円＋税

ステンレススチールのバンドは、細やかなパーツを幾何学的に組み合わせ、肌に寄り添うほどの柔軟性を実現。手首に沿って、自然に馴染む。

世界初の光発電時計の誕生から40年。シチズンは、「正しい時間を刻み続ける精度、永続的な駆動」そして「腕に纏ったときの着け心地と美しさ」を、これまでずっと貫いている。そして、彼らの技術革新は今後も続いていくだろう。

【詳細】
■エコ・ドライブ ワン 限定モデル＜世界限定800本＞
発売時期：2016年10月下旬
※2016年7月20日(水)より予約開始。
価格：700,000円＋税
ケース径：38.25mm/厚み2.98mm
仕様：バインダレス超硬合金ベゼル、サーメットケース、ワニ革バンド、Cal.8826 / 月差±15秒 / 光発電エコ・ドライブ / フル充電時10ヶ月可動 

■エコ・ドライブ ワン
発売時期：2016年11月下旬
※2016年7月20日(水)より予約開始。
価格：300,000円＋税
ケース径：39.8mm/厚み2.98mm
仕様：サーメットベゼル、ステンレス(デュラテクトα)ケース、ステンレス(デュラテクトα)バンド、Cal.8826 / 月差±15秒 / 光発電エコ・ドライブ / フル充電時10ヶ月可動 

■「エコ・ドライブ ワン スペシャルイベント」
※「エコ・ドライブ ワン」にいち早く触れることができる
開催期間：2016年8月20日(土)、21日(日)、27日(土)、28日(日)
場所：松屋銀座1階正面口 ショーウインドウ前
住所：東京都中央区銀座3-6-1

【問い合わせ先】
シチズンお客様時計相談室
TEL：0120-78-4807(祝日除く平日 9:30〜17:30)
http://citizen.jp/