ファッションニュース > 2008年11月30日のファッションニュース

高級ブランド、値下げ、円高と金融危機の影響

ルイ・ヴィトンクリスチャン・ディオールカルティエなど多くの高級ブランドが、個々最近、製品の値下げを発表している。

特に、LVMHの系列に入るディオールやルイ・ヴィトン、リシュモン系列に入るカルティエなど大手ラグジュアリーグループの値下げが目立つ。

ここ数年、1ユーロ160円前後で推移していたユーロが、現在120円台で取引されていることから、グローバルブランドが、世界規模で、同じクオリティと価格を保障して販売を展開する場合、「適性な価格にした」と言い分は最も適切な説明だろう。

値下げ幅は、ブランドや製品にもよるが、だいたい7~10%程度。円に対してユーロが30%近く落ちていることを考えると、決して下げ幅は大きくはないが、これは、今後の為替動向や、ブランド価値の低下に繋がることを恐れたものではないだろうか。

一方、金融危機による世界的な景気の後退でブランド品などの販売不振が各メディアで報道されており、その影響を受けてのことと分析するアナリストもいる。このように推測されるのは、通常値下げが行われないクリスマス前に行われたためで、一年のブランドの売上の多くを稼ぎ出すクリスマスに値下げを、しかも各ブランドが一斉に行うことは珍しい。

推測の域を出ないが、この時期の値下げは、世界的な景気の後退が、ファッション業界にも本格的に影響を与えていることを表している事例かもしれない。

このような景気の後退だけではなく、先日のインド、ムンバイのテロにより、グローバルで展開するブランドは、大きな痛手を受けている。ムンバイはファッション市場の成長著しいインドの中でも特にファッションが盛んで、多くのブランドが店舗を構えている都市。この都市の機能が事実上停止してしまった点は限りなく大きい。

テロや世界的な景気の後退で、ファッション業界としてはとても形勢が苦しい状況。2009年もさらに影響が出そうなだけに高級ブランドとしては正念場。逆に、大手が苦戦する時期だけに、独立系のブランド、創業間もないブランドなどは、これからが勝負にでるチャンスかもしれない。

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