ファッションニュース > 2008年1月22日のファッションニュース
ヴァレンティノ、引退を前に「ファッションは終焉を迎えた」
ヴァレンティノが最後のコレクションを前にして、イタリアのCorriere della Sera紙に心境を語った。彼の最大の後悔は、後継者を育て、しっかりと準備をして、ブランドを引き継ぐことが出来なかったことだという。
また別のインタヴューで、ヴァレンティノはファッション業界に関して次のように語っている。
「私が最も残念なのは、もうデザインができないということです。さらに、正確にいうのであれば、もうファッションではないのです。ファッションの世界はもう崩壊しています。なぜなら、抵抗、クリエイティビティと華やかさを失ってしまったからです。今ファッション業界にあるのは、実利的な要素ばかりです。」
ヴァレンティノはあまりにビジネス的になったファッション業界を非常に残念に思っているようで「ファッションは終焉を迎えた」といったコメントをしている。
また若いデザイナーについて、次のように苦言を呈している。
「若いデザイナーのやっていることはどれも同じようなことです。みんなが、すぐに有名になりたいと考えてしまう欠点をもっています。」
参考までに、各ファッションデザイナーのデビューを見てみると、1950年代にイヴ・サンローランなどが21歳と言う若さで、クリスチャンディオールのデザイナーに就任(自身のブランドは26歳)、ジバンシーが24歳でデビューするといった若くしてデビューした事例がある。
一方で、イタリアで長く活躍しているヴェルサーチ、アルマーニ、ジャンフランコ・フェレなどのデビューは30代以降で、アルマーニに関しては41歳の時にデビューしている。その他ではシャネル、クレージュが30代、クリスチャンディオールに関しては42歳でのかなり遅いデビューだった。
教育制度などの問題で、現在と異なり、ブランド、ファッション業界に入る時期が、過去のデザイナーの方が早かったという指摘もあるが、ヴァレンティノが指摘するように、ファッションデザイナーの考え方や、ファッション業界のスタイルが、過去とは大きく変化してきているのかももしれない。
ちなみに、ヴァレンティノは、引退後に関して、ファッション界を引退して、犬を飼ってバラなどのガーデニングを楽しみたいと語っている。
