セルジオ ロッシ(Sergio Rossi)は、60年代後半に創業したイタリアのシューズブランド。
レディースの靴をメインに置くブランドで靴のほかにはハンドバッグなどレザーアクセサリーを取り扱っている。メンズシューズに関しても限定的ではあるが取り扱っている。
イタリアを中心としたデザイナーのコレクションにも多く使用され、ヴェルサーチェ、ドルチェ&ガッバーナ、アズディン アライアなど数々のブランドから高く評価されている。
セルジオ ロッシの靴の特徴は洗練され、セクシーかつフェミニンなシルエット、素材にはクロコダイルやパイソン(ニシキヘビ系)のレザーを使用することが多い。打ち錐のように先のとがった靴で常に細く高いヒールが特徴のスティレットヒールも人気。スティレットヒールと言う点ではマノロ ブラニクと同様だが、装飾が特徴的なブラ二クとはデザインは異なるもの。価格帯は6万5000~10万円程度でブーツになると12万~20万程度となる。
2004年、Edmundo Castilloがクリエイティブディレクターに就任。2007年、カンヌ映画祭60周年記念で限定シューズを発売、ニューヨークなどのブティックでメタリック・プラットフォームのミュールサンダルと、赤と黒のパンプスを発売した。
2008年、クリエイティブディレクターにフランチェスコ・ルッソが就任。2013年、新デザインディレクターにアンジェロ・ルジェリ(Angelo Ruggeri)が就任した。
2020年、創業者のセルジオ・ロッシが84歳で死去。
現在、セルジオ ロッシは、全世界に40店舗以上を展開、ニューヨーク、ボストンなどにショップを構える。経営としては、1999年、PPR(現ケリング社)のグループに入るが、2015年、ケリイギリスの投資会社インベストインダストリアルが買収し運営を引き継ぐこととなった。