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HAUTE:オート

ブランドの始まり

 インテリアデザイナーのヴィンチェンツォ・デ・コティが2000S/Sシーズンに設立したファッションブランド。

HAUTEについて

ヴィンチェンツォ・デ・コティ(Vincenzo de Cotiis)は1958年生まれ。イタリアのインスティチュート・オブ・アートで芸術を学んだ後、ミラノ工科大学で建築を学ぶ。

その後、建築家、インテリアデザイナーとして活躍。有名なところではミラノのセント・ラフ・ホテルにてインテリアデザインを手がける。今日でも多くの時間は有名ホテルなどの建築、インテリアのプロジェクトに費やしており、その合間に服のデザインを行なっている。

2000S/Sシーズン、HAUTEを立ち上げ、レディースコレクションを発表。2002A/Wシーズンよりメンズラインをスタート。

ファッションに関しては独学で正規の教育は受けていない。インテリア、建築のデザイナーとして活躍していたが、ファッションに興味を持ち、独学で服を作り始める。始めは一部の顧客やセレクトショップのためにデザインされていたが、オート(HAUTE)の服は着るものを魅了し人気を博してゆく。

ブランド名「HAUTE」はオートクチュールからきたもので、高級な服作りを目指すもの。

デザインの特徴は素材に非常にこだわり、シンプルでミニマルと表現されることが多い。デザイナーのヴィンチェンツォは「素材の選択が服のフォームを決める」と語るほど素材にこだわりをもつ。

古い素材をリサイクルすることが多く、アンティークやヴィンテージを多用する。ヴィンチェンツォはこの再利用を「新しい命を与える」と表現し、古いものをよりモダン、エレガントに再構築している。このあたりに過去のマルタン・マルジェラなどとやや共通する。「インテリアデザインをする時も一種のアクセントとして、古い石やカーテンなどの装飾品を使用している。ファッションもイマジネーションは古い素材から沸いてくることが多い」と語る。リサイクルなどの考え方はアルテ・ポーヴェラなどの影響が伺える。

また、ファッションの歴史を意識したものも多くで過去のスタイルの研究にも余念がなく、過去のスタイルと現代のテクニックを融合したデザインが特徴。

建築家であるが、ファッションそのものは建築的、構築的なイメージではなく、むしろ素材の良さを活かした味わい深い、温もりを感じるもの。「オート(HAUTE)の服は着る人を選らばない、いろんな人がさまざまな着方をすれば良い」とヴィンチェンツォ語る。

自らのファッションの信念を「折衷主義(せっちゅうしゅぎ:Eclecticism)」とし、20年代のファッションを引っ張った、ポール・ポワレ(Paul Poiret)やヴィオネ(Madeleine Vionnet)が尊敬するデザイナーと語る。

※折衷主義…建築・家具などの様式で、独自の様式を創造せずに過去の歴史的様式を模倣すること。

ロンドンのブラウンズ、アメリカのバーニーズニューヨークなどで販売されている。

コメントおよび補足

オート(HAUTE)の生産は手作業で行なわれていたため、生産数は非常に限定されており、価格が高く設定されていました。似たような製品がほとんどないことも特徴です。

ただし、雑誌「ハイファッション」の情報によると、最近、手作業と機械作業の部分を適切に分ける仕組みを構築し、今後は生産の効率化を進めるようです。

可能性としてですが、もう少し手ごろにハイクオリティな製品が手に入るかもしれません。

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